2011年06月13日

伊豆高原は永遠に不滅です。

伊豆高原は永遠に不滅です。


伊豆高原は今、飲食店の新規開店ラッシュだ。
近々開店する店もふくめて7軒もの店がオープンとなる。また新規開店の物販店も数軒ある。震災後のこの時期に新規オープンとは豪勢な話である。
もちろんそれらの店は震災前から予定されていたとはいえ、リーマンショック以来伊豆半島は景気が衰退しており、特に伊豆高原は観光業界でも日本の観光地の中でも一番落ち込んでいるとされていた。ここに住み、仕事をしている我々にとっては迷惑な話なのであるが、実際、商売している人間が顔合わせると、そのような会話になるのだからいたしかたない。思えば3年くらい前に一斉に飲食店が4軒オープンしたことがあるが1年から1年半の間に、その全ての店がクローズした。その時より状況が悪い中での開店ラッシュであるから、もちろんその辺は考慮の上なのだろう。
しかし、新規オープンして店の数が増えても、相乗効果によりお客様の数が増えれば良いのだから、なにも深刻なはなる必要はないのだ。今までのように決まったパイの取り合いだから店が増えると、つぶされる店が出てくるといった後ろ向きな考えは捨てなければならない。どうすれば伊豆高原に流入する人が増えるか?これを考えねばならない。

ちょっと前まで1時間に1本程度の電車でそれも3両編成の3セク並みの車両編成で動かしている伊豆急の乗客が増えたという話は最近聞いたことないし、伊豆高原駅の乗降客が増えた話も聞かない。伊豆高原の駅ビルは乗降客減によりショップの撤退が目立つ。7月に入れば以前のように列車を運行するとは言っても9月や10月にその状態を維持出来るかは不透明である。だから鉄道にはあまり頼れない。車で来る客が増えることを願うわけだ。伊豆半島にとっては幸いなことに休日高速1000円のお国が創出したプランが撤廃される。最初の頃は期待をかけたが、伊豆半島通過、東京からの高速利用にメリットがないなどで伊豆半島に来る観光客が減ったことも確かだ。他の観光地が1000円高速で潤っているのを指をくわえて見ていてくやしい思いをした。
この夏、都会の計画停電や企業の休みのせいで、伊豆は夏の宿泊の予約状況は良いと言われている。さらに1000円プラン撤廃と、新たなショッピングスペースや、フードスペースが増えたことによる増客効果を私達は期待すべきなのかもしれない。

伊豆高原は永遠に不滅です。



ただ・・・・。

これから書く事は、後ろ向きな投稿かと思われるかも知れないが・・。

現在、伊豆高原や周辺で書かれているブログ、ツィッターなどを見ていても、明るい話や、自然の美しさ、住み心地の良さ、伊豆生活の楽しさなどなど綺麗で楽しい話が満載だ。伊豆高原は良いとこですよー。そんな感じのものが多い。当然だ、ホントのことなのだから。ただ、こちらで生活だけするのと、仕事をしながら生活するのでは大きな違いがある。生活するだけだったらこんな良い所はないと思う。
この街の桜並木で事業をしている者達が集まり作っている「伊豆高原桜通り会・事務局」をずっとやっていて、この数年の伊豆高原の変化はつぶさに見ている。この春、震災前もいろいろ変化があった。撤退や会からの脱退もあった。「あーあ、違った意味のリストラ!」、と感じたこともあった。

そして今、30年以上ここで生活していて、これほど地域が危険な状況を見たことないのである。

かといって自分自身の生活については前向きだ。「だめな時はしょうがない、なんとかなるさ。」このスタンスだ。後ろ向きなことを敢えて書くのは、会の事務局の立場と、30数年ここで商売してきた人間としての意見である。
だから「つぃったー」や「顔本」ではこんなこと言わない。

余計なことと思われるかもしれないが、伊豆高原で仕事をしながら生活しようとするならば、、幻想に惑わされず、、ネットで得る情報を100%信じず、現地で聞いた話も100%信じず、出来れば一年くらい実際に生活してから移り住む。そんな考えをもって貰いたいと思う。

最後に・・
夏は都会より涼しい伊豆高原に来ましょう。
AKB選挙の時の発言のように「前を向いて行きましょう。」
そして、「伊豆高原は永遠に不滅です。」

追記。
いろいろ意見をお持ちの方は居られることと思います。地域の会の事務局の立場、この地に32年間生活しバブルを通過した伊豆高原の衰退を見てきた「ぶんぶんオヤジ」に遠慮なく、否定、賛同、非難を含め意見をお寄せ下さい。いろいろな意見を聞きたいと思っています。ただ、これらの意見に対し返答は期待しないで下さい。よろしく。



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Posted by バズマス at 22:47│Comments(6)寝言
この記事へのコメント
この時期と言うか、現況で7件の新規オープンは凄いですね。
どんなリサーチをしたのでしょうか?(汗)
伊豆・・伊豆高原の衰退の原因は何なのかな?
昔が異常?、、それとも今が異常?
私的には昔も今も伊豆高原の魅力は変わらないと思うけどなあ〜・・
強いて言えば、テニスコートやプール等の遊び場が少なくなった・・かな?
世の中、遊ぶところが増えた・・ってのも、あるかも・・
伊豆高原・・昔は華やか・・今は落ち着いたイメージ。。
要はイメージ戦略なのかな?
Posted by 髭いんちょ at 2011年06月14日 07:54
はじめまして。新規オープンについては私もすごいな〜と同感します
また記事にもありましたように、私も前向きに、自分の心が折れないようにといつも思ってます… 観光業の街伊豆半島に住むものとして、いまはどういう形であっても少しでも多くの方を呼んで街に貢献できるように頑張ります! 伊豆高原のみなさんも前向きに頑張ってください
最後に生意気言ってすみませんでした…
Posted by ホテル暖香園 at 2011年06月16日 00:15
初めまして。いろんなご意見あるのは十分承知した上で、東京ではなく伊豆高原を選び新規オープンさせて頂きました。

綺麗事かもしれませんが、単純にここ伊豆高原はいい所だからです。自然環境は世界のリゾートに匹敵します。それを利用する人間がまだ世界レベルに追いついてないように感じます。何もない良さを提供出来れば次の伊豆高原が見えてくるように感じます。
生意気言って一年後に撤退してたらごめんなさい。でもお尻に火がついているので本気、頑張ります!!!
BAAN HATAH
http://www.baan-hatah.com
Posted by BAAN HATAH at 2011年07月09日 17:22
BAAN HATAH様
ぶんぶんオヤジです。コメントありがとうございました。

ブログにも書きました通り伊豆高原は良い所です。住むには最高の所です。水と空気はうまいし、適度な山の風景、そして海の風景があり都会へ2時間くらいで行ける便利さ。都会から来た私にとっては最高に恵まれた環境であります。
この地に来て32年という年月が経ちました。その間、この地での栄枯盛衰を見て参りました。バブル前の伊豆高原は、観光施設といえば伊豆シャボテン公園、海洋公園、コスモランド(現ぐらんぱる公園)、池田二十世紀美術館、殖産プール(現DHA赤沢のプール)、ファミリーガーデンのテニスコート、プール(桜並木入り口、現在空き地)くらいしか有りませんでしたし、ペンション出来はじめたのもその頃で伊豆高原、城ヶ崎、赤沢を含め7軒くらいしかなかったと記憶しております。また、飲食店も全体で10〜15軒くらいしかなかったと思います。そして何より、利用する人達も含め日本における別荘地の風格というものがありました。しかしながらバブル後その姿は一変しました。いろいろな観光施設やペンションが出来、一気に観光の街になって行きました。私は、観光客相手の安っぽい店が沢山出来るのを危惧しておりました。それより少し前に八ヶ岳の衰退を見ていたからです。それから随分時間が経過しましたが、ここ3〜4年の事実はブログに書いた通りです。私自身の認識では、現在は高級別荘地ではなくどちらかというと郊外住宅地であることと需要と供給のバランスが完全に狂っていることです。

沢山のお店が出来ることは、それだけ注目されていることですし、多くのお客様を伊豆高原に呼び寄せる要因となるものなのですから、それ自体大変良いことだと思います。伊豆高原に最近多くの店がオープンしていることは伊東や下田の人々の話題になっているようですし伊豆高原がそれだけ魅力ある地域であることを知り、さらなる出店も増えるかもしれません。地域の会(伊豆高原桜通り会)を運営していて、地域全体が盛り上がり、客数が増加することは喜びでもあります。それだけに、1〜2年前の地域にとっての悪夢の再来は見たくありません。

とても難しい地域で新規開店されたお店の方々には、是非頑張って下さいとしかいいようがありません。

ぶんぶんオヤジ(ぶんぶんじじいですかね?)のブログを見てコメントを下さりありがとうございました。このブログに関しましてはご意見を聞き、返答をすることは控えようと考えておりましたが、話題にしている新規開店のお店の方からのコメントということもあり、返答させていただきました。きつい言い方があったかも知れませんがご勘弁下さい。そうそう、奥様の接客はすごく感じが良く素敵でしたよ。いやですね、同業だとそんなことしか見ていないんだから。www
BAAN HATAH様におかれましても、頑張っておいしいタイ料理をお客様に提供して、多くのファンを作って下さい。
Posted by バズマスバズマス at 2011年07月09日 23:48
ご返答嬉しいです!熱いコメントありがとうございます!
Posted by BAAN HATAH at 2011年07月10日 01:26
城ケ崎に住んでいたのが、今から約30年前でした。当時中学生だった私には、自然が一杯のまさに遊びの宝庫と言える場所!


伊豆高原の桜祭りにも参加して、仲間が、シャネルズを歌って大喝さいを浴びていました。


それほど活気が無くなっているとは思いもしませんでした。

伊豆高原には、仲間も多く、ここ年々も話をしていないので、今度じっくりと会って話す機会を設けようと思います。


その時は、是非、お店に行きますね!
Posted by 山ちゃん at 2011年07月29日 17:47
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プロフィール
バズマス
バズマス
昭和時代の東京生まれ。1980年より伊豆高原でアメリカン・カフェレストラン「バズハウス」の住み込みマスターとして活躍中。店に行けば分かることだが、店内店外ともマスターの性格と趣味が溢れている。こだわりにはまり易く、とことんやってしまうので、株の投資家には全く不向き。
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