伊豆高原は永遠に不滅です。

バズマス

2011年06月13日 22:47




伊豆高原は今、飲食店の新規開店ラッシュだ。
近々開店する店もふくめて7軒もの店がオープンとなる。また新規開店の物販店も数軒ある。震災後のこの時期に新規オープンとは豪勢な話である。
もちろんそれらの店は震災前から予定されていたとはいえ、リーマンショック以来伊豆半島は景気が衰退しており、特に伊豆高原は観光業界でも日本の観光地の中でも一番落ち込んでいるとされていた。ここに住み、仕事をしている我々にとっては迷惑な話なのであるが、実際、商売している人間が顔合わせると、そのような会話になるのだからいたしかたない。思えば3年くらい前に一斉に飲食店が4軒オープンしたことがあるが1年から1年半の間に、その全ての店がクローズした。その時より状況が悪い中での開店ラッシュであるから、もちろんその辺は考慮の上なのだろう。
しかし、新規オープンして店の数が増えても、相乗効果によりお客様の数が増えれば良いのだから、なにも深刻なはなる必要はないのだ。今までのように決まったパイの取り合いだから店が増えると、つぶされる店が出てくるといった後ろ向きな考えは捨てなければならない。どうすれば伊豆高原に流入する人が増えるか?これを考えねばならない。

ちょっと前まで1時間に1本程度の電車でそれも3両編成の3セク並みの車両編成で動かしている伊豆急の乗客が増えたという話は最近聞いたことないし、伊豆高原駅の乗降客が増えた話も聞かない。伊豆高原の駅ビルは乗降客減によりショップの撤退が目立つ。7月に入れば以前のように列車を運行するとは言っても9月や10月にその状態を維持出来るかは不透明である。だから鉄道にはあまり頼れない。車で来る客が増えることを願うわけだ。伊豆半島にとっては幸いなことに休日高速1000円のお国が創出したプランが撤廃される。最初の頃は期待をかけたが、伊豆半島通過、東京からの高速利用にメリットがないなどで伊豆半島に来る観光客が減ったことも確かだ。他の観光地が1000円高速で潤っているのを指をくわえて見ていてくやしい思いをした。
この夏、都会の計画停電や企業の休みのせいで、伊豆は夏の宿泊の予約状況は良いと言われている。さらに1000円プラン撤廃と、新たなショッピングスペースや、フードスペースが増えたことによる増客効果を私達は期待すべきなのかもしれない。





ただ・・・・。

これから書く事は、後ろ向きな投稿かと思われるかも知れないが・・。

現在、伊豆高原や周辺で書かれているブログ、ツィッターなどを見ていても、明るい話や、自然の美しさ、住み心地の良さ、伊豆生活の楽しさなどなど綺麗で楽しい話が満載だ。伊豆高原は良いとこですよー。そんな感じのものが多い。当然だ、ホントのことなのだから。ただ、こちらで生活だけするのと、仕事をしながら生活するのでは大きな違いがある。生活するだけだったらこんな良い所はないと思う。
この街の桜並木で事業をしている者達が集まり作っている「伊豆高原桜通り会・事務局」をずっとやっていて、この数年の伊豆高原の変化はつぶさに見ている。この春、震災前もいろいろ変化があった。撤退や会からの脱退もあった。「あーあ、違った意味のリストラ!」、と感じたこともあった。

そして今、30年以上ここで生活していて、これほど地域が危険な状況を見たことないのである。

かといって自分自身の生活については前向きだ。「だめな時はしょうがない、なんとかなるさ。」このスタンスだ。後ろ向きなことを敢えて書くのは、会の事務局の立場と、30数年ここで商売してきた人間としての意見である。
だから「つぃったー」や「顔本」ではこんなこと言わない。

余計なことと思われるかもしれないが、伊豆高原で仕事をしながら生活しようとするならば、、幻想に惑わされず、、ネットで得る情報を100%信じず、現地で聞いた話も100%信じず、出来れば一年くらい実際に生活してから移り住む。そんな考えをもって貰いたいと思う。

最後に・・
夏は都会より涼しい伊豆高原に来ましょう。
AKB選挙の時の発言のように「前を向いて行きましょう。」
そして、「伊豆高原は永遠に不滅です。」

追記。
いろいろ意見をお持ちの方は居られることと思います。地域の会の事務局の立場、この地に32年間生活しバブルを通過した伊豆高原の衰退を見てきた「ぶんぶんオヤジ」に遠慮なく、否定、賛同、非難を含め意見をお寄せ下さい。いろいろな意見を聞きたいと思っています。ただ、これらの意見に対し返答は期待しないで下さい。よろしく。

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